
皆さま、お疲れ様です。日チル会ブログです。
夕陽を観てチルしていますか?
(夕陽に向かって)「バカヤロー!!」
……と、冒頭からいきなり叫んでしまいましたが、これ、昔の青春学園ドラマでみられたセリフですね。
そのシーンのイメージとしては大体こんな感じ。
――砂浜など海辺にたたずむ主人公。
――その視線の先には今にも水平線へと沈み消えようとしている太陽。
――そして夕陽に向かってこう叫ぶ。
\ バカヤロー!! /
というように、夕陽に向かって何かを叫ぶこと。
それは「バカヤロー!!」に限らず、「○○ちゃん(くん)のことが好きだー!!」などのようにセリフパターンは色々あって、 映画、ドラマ、アニメなど様々な映像作品、こと青春モノでよくみられる描写ですね。

なぜ夕陽に向かって叫ぶのか? その理由としては、
叫んだ後に夕陽に向かって走るため。
回想シーンに入る前振りのため。
そもそもそれが青春というものだから。
などが青春ドラマ目線でいえば考えられます。
一方、青春云々は関係なく考察をしてみると、例えば海という場所については、 仮に山で「バカヤロー!!」と叫べばそれがこだまして「バカヤロー!!」が自分に返ってきてしまう。けれども海であればそれがない。
また同じ太陽でも朝陽ではなく夕陽に対して叫ぶのは、あと数分でどうせ沈んで消えてなくなる夕陽だから悪態をつきやすい。
などが考えられます。
山で「バカヤロー!!」と叫びそれがこだまして自身に返されると、「お前の方がバカヤローだ!!」と山から言い返された気になるし、 昇る朝陽に向かって「バカヤロー!!」と叫んでみてもそのあと日が沈むまでの数時間は太陽が空にいるわけで、なんだか気まずい感じがしてしまいます。
とまあ色々とその理由を考えられますが、青春モノについては、
「バカヤロー!!」と叫ぶことで溜まったフラストレーションを放出したい。
「○○ちゃん(くん)のことが好きだー!!」のように相手に伝えたいけど伝えられない思いの丈を吐き出したい。
そんな主人公たちの欲求不満に加え、青年期特有の自己アイデンティティ確立に悩むモラトリアムの象徴としての表現があるのでしょう。
そういえば昔のTBS系列のテレビ番組『学校へ行こう!』では、校舎の屋上から生徒たちが言いたいことを叫ぶ『未成年の主張』というコーナーがありました。
それをみてもやはり青春とは、叫ぶもの。叫びたいもの。なのかもしれません。

ですから欲求不満の捌け口がみつからない、モラトリアムの中にいて悶々とした日々を過ごす若人たちはぜひ海で夕陽に向かって叫びましょう。
そうすることでそれらの解消のみならず、甘くて苦くて酸っぱい、そんな青春の一瞬を感じられること請け合いです。

では最後に日チル会ブログより、海で夕陽に向かって叫ぶ際のポイントをお伝えをしておきます。
①理想の季節はやはり夏。少なくとも春~秋がよい。
②西の方角に海岸がないと海で夕陽に向かって叫べないので、まずは日本海側へ行くこと。冬至前後の時期であれば太平洋側でもいいですが、それだと肌寒く、これぞ青春!という熱を感じにくくなるので注意が必要。
③叫ぶ前には軽く体を動かしておき「ハァ… ハァ…」と少し息を切らせた状態にしておく。さらに少し汗ばんでいるとより青春ドラマの主人公感が出て気分も高まり役に入り込めます。
④そして沈み消えゆく太陽、夕陽に対して自分の想いを託すつもりで大きな声で叫ぶこと。関西圏の方であれば「バカヤロー!!」ではなく「アホンダラー!!」でいきましょう。
⑤叫んだあとは滴る汗を拭い、大人になったらあまり好んでは飲まなくなる甘い炭酸飲料をグイ飲みし、プハーッ! ここまでやれば清涼飲料のテレビCMに使えるような素晴らしい青春のワンシーンの完成です。

それでは皆さま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。